人生の色
「あなたの人生を色で例えるなら何色ですか?」
もしそういう質問をされた場合、何と答えるだろうか。私は「薄いほんのり灰色」と答えると思う。
黒と答えるほど酷く壮絶な境遇で生きてきた気はしないし、黄色やピンクや水色などといった華やかな人生でもない気がするからだ。
私は幼い頃からよく「存在感ない」「いてもいなくても一緒」と兄姉や同級生に言われていたし、自分でもそう思っていた。
キャバクラで働いていた時も担当のボーイから「悪い印象は与えないけど記憶に残らない」「クレームがなく無害で使いやすい」と皮肉られてしまうほど平凡で取り柄のない人間であった。
存在しないのと同じなら無色透明なのではないかとも思ったが、そんなに綺麗に透き通った存在でもない。何となく嫌な感情だけが、薄っすらとした灰色だけがぼやっと存在している人生のような気がする。
ここでは黒=暗く嫌な人生という表現をしてしまったが、私は黒が一番好きな色なので黒が特別嫌な色だとは思わない。好き嫌いは別だと考えている。
このように暇人ニートの考え事はいつも暗い方へ暗い方へと向かいがちだ。
最近好きになった作家の恒川光太郎や森見登美、それと友達に絶対読め!と念を押された村上龍の小説を購入したので本を読んで少し現実逃避したいと思う。
せらに